双極性OLのぼちぼちな毎日

なんくるなくなーい!双極性2型を患ったOLの、日々奮闘(?)記

どこどこさんちのお嬢さん、をやめたい。

実家しんどい。

実家に帰ると、いい歳していい娘でいるべき、みたいなミッションを課しはじめるので、心が休まらないのです。

何をするにも、何をしゃべるにも、笑うのも雑感を述べるのも、親に気に入られるようにしないといけないミッションなので、気が抜けないのです。

眠れない夜も音を立てることができない。

日に日に元気になっていく娘、が求められている気がする。

24時間オフィシャルモードじゃ。

誰もそんなこと求めてないのに。勝手にやってしまうのです。

もう疲れました。休むために時間をいただいてるのに。

一人になりたい。


著作権で今ホットな(もう終わったんかな?)イケダハヤト氏が移住したことで若干有名になった高知県
http://www.ikedahayato.com/ -まだ東京で消耗してるの?


私の故郷であります。

氏のブログを読んでいると、都会育ちの方には新鮮なんだろうなーと思います。

確かに食料は新鮮で安くておいしいものが揃います。

都会に出てきて、水道水の不味さと、刺身用として高価に売られている魚が煮物用にしか見えないのが嫌になりました。

満員電車に乗らなくてもいいし、人混みに疲れることもない。

よさこい祭りは楽しいし、自転車で行ける距離の海がきれい。

高知出身で、高知を好意的に書いている作家さんは、有川浩さんでしょう。


そして、高知出身で、高知のもの悲しさとか、裏の部分を書いているのは、西原理恵子さんでしょう。

女の子ものがたり

女の子ものがたり

西原さんの漫画を読むと、なぜか泣いてしまいます。

映画化されても今のところうまーく膨らまされてて、号泣してしまいます。
パーマネント野ばらは、私の泣ける映画No.1です。

パーマネント野ばら [DVD]

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狂っちゅう主人公を受け入れられる土壌の素晴らしさと、そういうコミュニティの堅苦しさと、欲望のままに生きて貧困に苦しむ人々。
高知あるある。

坂東眞砂子さんはつきぬけて毛嫌いしていたそうです。亡くなってしまいましたが。

死国 (角川文庫)

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私は、故郷を飛び出し、都会に居座ることを選択しました。


そんな私も、故郷愛はあります。

病気になる前、県庁とか入って故郷に貢献したいななんて思った時期がありました。

元気なときでもしょっちゅう帰省するし、スーパーで高知県産の野菜があるとうれしくてつい買ってしまいます。

高知のゆるキャラは真剣に応援してます。

カツオ人間とか、
f:id:daydreambelieverh18:20140907052123j:plain
http://m.huffpost.com/jp/entry/4553138

しんじょう君とか、
f:id:daydreambelieverh18:20140907052249j:plain
http://www.city.susaki.kochi.jp/sinjokun/

なるまとか(知名度低め)
f:id:daydreambelieverh18:20140907052324p:plain
http://naruma.jp/

しかし病気になってから、ここにずっと住むのは辛いなと思いました。

高知の人はあったかい。それは本当だと思います。

しかし、それは過敏な人間にとっては、距離感が近すぎることの裏返しだと思います。

まず、外に出て知ってる人に会わないことがない。

実は双極性二型って病気で、休職して帰ってきてるんですー、てへっ♪と言えるほどまだ自分の状況を割りきれてません。

話しかけられなくても、みかけたという情報が広まります。

そして、コミュニティの狭さ。

どこどこさんちのお嬢さんはあそこに就職したらしい、とか、結婚して子供が産まれるらしいとか。

どこどこさんちのお嬢さん、でわかる人が、自分の把握してる以上に多くて。

一個人の同行が、パーって広まってしまう。疎遠になってる同級生の動向を、親に教えてもらうこともしばしばです。

当人たちの、なんで疎遠になったのかなどという事情なんぞ、ここでは考慮されることはありません。

優等生で通ってて、大きな夢を言い放って、そこそこいい大学に進学した私が、就職する前は、都会で引きこもってるなんて説明しづらくて、ものすごーく気まずかった。

ありのままを話したら、それこそ尾ひれはひれついてパーって広がるだろうし。

両親はなんて説明してたんだろうか。苦労かけたんだろうなーと思います。

今はそこそこいい企業に就職したどこどこさんちのお嬢さんが、最近パジャマみたいな格好でうろうろしてるわよ、という噂が流れるのを恐れてて、あんまり長居できないなぁと思ってます。


これらのことは高知に限らず、田舎には共通することかとは思いますが。

このドラマも、あー、あるあると、妙に共感してしまいました。


都会では死にそうな顔して歩こうが、
引きこもろうが無職だろうが、
欠勤して街を歩こうが、
休職して平日の昼間にスーパーに行こうが、

誰にも会わずにすむので楽です。

いい娘ごっこもしなくてすみます(これは問題の根っこが違う気がする)。

24時間オフにできる。それが治療にとってよいことかはわかりませんが。


そうは言っても足腰強い若いうちはいいですが、歳とったら孤独死するかもなと思います。

そういう意味では独りでも地域コミュニティの発達している、田舎に帰った方がいいのではないかと思うときがあります。勝手だけど。


とにかく今は都会の砂漠に帰りたい。