父が語る
今日は寒い。と思います。
とうとうコートの出番か??
と思ったら最高気温20度でした。うちの中が寒いだけらしい。
この秋はストールが大活躍でした。出先で暑くなってもかさばらない。
京都の紅葉はやっぱりきれいなのですね。
高知城で十分じゃん、と思ってましたが、やっぱり見てみたいなぁ。
昨日お墓参りに家族で行って、帰りに母は買い物へ行き、父と二人でそばをすすりました。
私は鴨南蛮を(父のおごりなので強気)、父は田舎そばと普通そば(?)のあわせ盛りを注文して、まいたけとえびのかき揚げをわけました。
うちの父は母と対照的で、無口で、語るというほど言葉を発しません。
人に対して意識的にか無意識的にかはわかりませんが、何枚もの壁をつくっているような感じが、娘目線ですがします。
その壁で何を守っているのか、私は知らないし知りたくもないです。なんとなくブラックホールな感じがして怖いのです。
父も地球上の誰にも知られたくないんじゃないかなぁ、となんとなく思います。
なんとなく、本当はこの蕎麦屋にも一人で来たかったんじゃないかなどと邪推しますが、そうだとしても一人で来たかったという気持ちをきっと父は知られたくないと思うので、ついていくことにしました。(ややこしい娘)
とはいえ、興味の矛先が似ているので、二人でいても会話に困ることはありません。父は語りはしませんが話はよくします。
本や、音楽や、歴史や、私も父も文化系の趣味を一通りかじっているので、その時にお互いの興味のあるものの話をします。
こんな困った状況になっている困った娘の現状については、「リワークは何時から何時までなの?」「コーヒー自由にいれれるポットとかあるの?」(←そこ?)とか、2,3ほど質問するのみです。
そんなミステリアスな父が、時々気遣いをみせると、その真意はなんぞや、とぞくっとします。
かき揚げが、あと一口、父の近くに残っていて、私は父が食べるものだと思い、箸を置きました。
そしたら父が「食べていいよ」と言うので、遠慮なくいただきました。
その後父は、「そんなに気を遣わなくてもいいのに」と、しみじみとした口調で言いました。
それは、かき揚げを父に譲ろうとしたことに対して言っているのか、私の人に対する姿勢一般についていっているのか。
全てを見透かされているような気がして、ぞくっとしてしまいました。
やはりブラックホールだ。
私がそう思ってるだけで、実在しないかもしれないけど。
みんなに好かれたい病という欲深い病を抱えている私は、小さいころから、親が心配するようなことを、先回りして潰すようなことをしていました。
なので、ただ心配されている状態、つまり、自分でもどうしていいかわからず、先回りして潰せないことを、親に心配されれている状態のとき、どうしていいのかわからないのです。いい大人なのに。
病気なんぞ、それに付随する修学・就労のことなんぞ、まさしくこれです。
母には「こうすれば母は安心するはずだ」と、私が勝手につかんだと思っている返答の仕方をして、母を安心させられたに違いない、と勝手にそこそこ納得できるのですが。
父は私を心配することで何を満たしているのかがよくわからないので、心配されると、すごくなさけなく申し訳なくなります。
なんか、親に甘えたいのか自立したいのか、こういうことをぐちぐち考えていると、さっぱりよくわかりません。
なんでこんなひねくれた娘になっちまったんだ。。
30近くまでこんなんだったら、一生こんなんなんだろうなぁ。ごめんちゃい。
そんな実家生活も、今日でおしまいです。
明日からリワークに通うため、拠点を都会の家に戻します。