双極性OLのぼちぼちな毎日

なんくるなくなーい!双極性2型を患ったOLの、日々奮闘(?)記

憑き物が落ちたような

やっと冷静になってきました。
史上トップ10くらいに入るうつになって、思い詰めて、いろいろなものに固執していたことに気づきました。



リワークの病院は、転院することにしました。
みな、相談した人には、口を揃えてそうした方がいい、と言われました。
あの子のことは好きで、だから必死で平気なふりして接していたけど、本当は、これからも友達続けたいほどには好きじゃなかったのかもしれない。
あの病院のことも好きで、がんばって通ってたけど、すり減らして通うほど、価値があるもんでもないのかもしれない。他の病院に通ったって、復職できるし。

最初に病院探した時に作ったリストをもとに、ちびちびリワークの病院を探そうと思います。
とはいえ、自分で言うのもなんですが、女性的に大変な経験をしたことをやっと自覚したので、ちょっとだけ休養しようと思います。
受け入れるのに時間がかかってしまいました。



依存しているかも、嫌われたらどうしようと、思い詰めていたあの先輩には、休日出勤の帰りに時間を作ってもらって、どうか無理はせずに、私のことを負担だと思ったら避けてください、という話をしました。
こんなこと人に話すなんてどうかしてる、と思いながら。

うまく話せる自信がなかったので、ノートにカンペを作って、学生時代からの友達におかしなこと言ってないか、チェックしてもらいました(迷惑)。

病気になった直後は、この方法でよく人に説明していたけど、実に6年ぶりくらいにやりました。動転しすぎだ。

先輩はひとしきり笑ったあと、なんだ、もっと重大発表だと思ったのに、とちょっとがっかりしていました。
きっと先輩のことだから、告白でもされると思ったに違いない。たぶん告白する前より緊張して吐きそうだったのに。

でもその後、言いたいことはわかったし、おかしなこと言ってるとも思わないし、別に無理もしてないし、気にせんでよい。と言ってくれました。
いい人だ。

この世に私がおかしな人になる時があると知ってくれてる人が一人増えました。心強い。

先輩に嫌われているのではないかという考えに固執していて、こういう時はばかげているとわかってても、会って話さないと払拭できないことが経験上わかっていたので、恥を忍んで対処できてよかったです。

避けてくださいと言いつつ、嫌われるのが怖いというのは十分伝わったと思うので、先輩が黙って私の前から去って行くことはないでしょう。
ああ、本当にややこしい性格。。



希死念慮はなくなりました。
口の周りに吹き出物ができました。
毎晩ウイスキーを飲んでいたので、胃が荒れているのでしょう。
しばらく一人でお酒を飲むのはやめようと思います。
アルコール依存症も、食道がんも怖いし。



青山七恵さんの、ひとり日和という本を読みました。芥川賞作品らしい。

ひとり日和 (河出文庫)

ひとり日和 (河出文庫)

20歳の女の子が、71歳のおばあさん(血縁者ではない)の家に、居候する話です。

その主人公の子が、自分の感情をうちにためこむタイプの子で、頑固で、素直じゃなくて、何事にも動じず一人で生きていきたい欲がすごいところが、すごく自分に似ていました。
私と違うのは、その一人で生きていきたい欲は、孤独からの防衛本能であるということに、気づいているかいないか、というところでした。

なので、「20歳の子と同じようなこと考えてて、大丈夫か自分、もうすぐ30なのに。。」と、読み進めていて焦りました。

でも、物語の終盤で、おばあさんに、
「若い時には苦労を知るのよ」
と言われた主人公が、
“その苦労はいつ来るのか、どんなふうに迎え入れればいいのか、教えてほしい”
と思った、という部分を読んで、
ああ、私はちゃんと苦労にはもう何度か挨拶したし、迎え入れてきたから、ちゃんと年をとれているなあ、と安心しました。

「若い時にそんだけ苦労してたら、人より早く人生が楽になるよ」
と、昔、付き合ってた人によく慰められました。
それなら早く年をとってしまいたい、と、その時よく思っていました。

似たようなやりとりを、主人公とおばあさんもしていました。

ちょっとだけ年をとってみてわかったことは、苦労は別に年をとるとなくなるわけじゃなくて、若い時と同じようにやってくることです。
でも苦労との付き合い方がちょっとだけわかってきたら、ちょっとだけ余裕ができて、苦労しか見えてなかった視野が広くなって、楽しいことやうれしいことにも気づけて、正常に感知できるようになることでした。

今苦労してないわけではないけど、昔よりかはよっぽど幸せに思います。
昔も気づけてなかっただけで、幸せだったのでしょうが。

その付き合ってた人はすごい年上だったわけでもなく、同年代の人でした。
彼は彼で生きづらそうな人だったので、私にそう言いながら、自分に言い聞かせていたのかもしれません。
幸せにやっているだろうか。

20歳の時に読んだら、ただただしんどい小説だったかもしれない。

この人の小説初めて読んだのですが、よさそうなので、他のも読んでみよう。