双極性OLのぼちぼちな毎日

なんくるなくなーい!双極性2型を患ったOLの、日々奮闘(?)記

トーベ・ヤンソン

最近ムーミンにはまっていて、今日、トーベヤンソン展に、職場の先輩と行って来ました。

ムーミンはじめ、ヤンソンの書いたものを見ると、幸せってこういうことなんだろうなあ、と思います。

こんなに油絵をたくさん残している人とは知らなかったのですが、肖像画ひとつとっても、モデルの方のことが、本当に好きなんだろうなーというのが、伝わってきました。

ムーミン全集の二巻で、魔法の帽子を被って、変な姿になってしまったムーミンのことを、スニフやスナフキンたちは全然気づかないのに、ムーミンママは目を見て、ムーミンだと気づく、みたいなエピソードがあって、すごく切なくなります。

一貫して、幸せな家族や友達との関係が描かれていて、ムーミン谷に住みたくなります。
怖いことなんかなにもない気がしてきます。

ヤンソンさんだって、そんな楽しいことばかりじゃなかったであろうに、どんなときもそうやって、きれいなものやあたたかいものを見つけて表現し続けられるって、素晴らしいことだなあ、と思います。

先輩は、私よりもムーミン大好きで、ミュージアムショップでグッズをたくさん買っていました。
私も何か買おうかと思ったのですが、ムーミン谷と自分の現実の落差を浮き彫りにさせるのが苦しくて、本を読むくらいがちょうどいいな、と思って、結局何も買いませんでした。

私の人生はそこそこ悲惨ですが、とても幸せだと思います。
幸せだからといって、かなしいことが消えるわけではないだけであって。
今は、少し悲惨な面を意識しすぎてしまっていて、本当はムーミン谷に負けず劣らず素敵かもしれない。
でも、そんな時だからこそ、トーベヤンソン展に行けて、よかったなあ。

新装版 たのしいムーミン一家 (講談社文庫)

新装版 たのしいムーミン一家 (講談社文庫)

彫刻家の娘

彫刻家の娘