20171210
係長に、正式にふられました。
好きな人に、好きでないと言われるのは、大人になってもかなしい。
大人になって、なおいっそうかなしい。
赤ん坊のように、体中の力を使って泣いてしまいます。
私が体調を崩して、数日仕事を休んだとき、リハビリにと、係長が車で連れ出してくれたことがありました。
世界中のいろいろな紅茶があるお店で、ケーキを食べました。
係長は、近くのショッピングモールの中の床屋で散髪をした後、スーパーで買い物をするのだ、と言いました。
散髪は10分くらいですむというので、待っておいて、私も一緒に買い物をして帰りたい、と言いました。
「無理しなくても、今日はまっすぐうちへ帰りなさい。また今度来ればいいから。」と係長は言って、私を家まで送り、ショッピングモールへとんぼ返りしていきました。
「また今度」という言葉が、こんなに心をあたたかくさせることを、初めて知りました。
「また今度」という言葉を信じさせてくれるような、誠実な人でした。
うれしかったことも、かなしかったことも、全部忘れてしまうことが一番かなしいから、誰かに預けてしまわずに、今はこの痛みと向き合いたい。