双極性OLのぼちぼちな毎日

なんくるなくなーい!双極性2型を患ったOLの、日々奮闘(?)記

大人の保健室

職場の先輩に連れられて、繁華街のクラブなるものに行きました。

 

恐ろしい場所じゃった。。。

普段音楽といえば、クラシック音楽か、aikoか、いきものがかりしかほぼ聞かない、地味な世界で生きている私にとっては、あの飽和しきったベース音とドラム音に、内臓が捻転しそうでした。

 

先輩たちも、その場の皆さんも、すごく楽しそうに踊って(?)ました。

きっと私とは人種を異にしているに違いない。←日本語がおかしい

朝起きると、我が家に浮きまくってるグッズが横たわってました。

平成26年秋の思い出です。

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よい経験になりました。きっと二度と足を踏み入れることはないでしょう。

 

 

「一人でいると男がよってきて危ないから」と、先輩(既婚・男・天然女たらし)が、私の手と自分の手を恋人つなぎにしてきました。

うわー、相変わらずチャラいなぁ、別に腕つかむしそれでよくないか?とその時は呆れたのですが、しばらくして、得も言われぬ安心感がやってきました。

昔、小学生の時に、怖い夢を見て、夜中父の布団に入りに行った時の安心感を思い出しました。

 

どうして他人の体温というのは、こんなに不安感を消し去る力があるのでしょう。

 

断り書の必要性もないくらい、この先輩と私の間に男女の何かみたいなものはかけらもありません。

ただ、休職してからも実家まで遊びに来てくれたり、ちょくちょく遊んでくれたり、もちろん大切な先輩です。

先輩も慈善活動で私と遊んでくれてるわけではないと思うので、そのような信頼関係はあるつもりです。

 

そういえば中学生くらいまでは、女の子というものは、むやみやたらと友達同士で手をつないだりハグしたりしていたような気がします(私の周りだけか?)。

 

友達であれ、家族であれ、信頼関係を築いている人とのスキンシップというのは、無条件で保護されているかのような安心感を得る効果があるのかもしれません。

 

私はこの病気の中でも、不安感が強い性分らしいです。

漠然とした死ぬまでの人生に対する不安や、目の前に抱えている決定しなければならないことに対する不安まで、対象は多岐に及びます。

たいてい私を苦しめ追い詰めるのは、この不安感です。

おそらく躁うつの波も、契機は不安感による行動なんじゃないかなぁと思います。

主治医はいつからか、抗鬱剤の処方をやめて、何種類かの抗不安薬を処方するようになりました。(リチウムは飲んでます)

 

クラブの騒音の中で、誰かが辛い時に手を握ってくれれば、抗不安薬なんて飲まなくていいんじゃないか、と、あほなことを考えてしまいました。

 

しかし、何が辛いのか、親友にすら言葉にできない私が、不安な時に「手を握って」などと言えるはずもありません。

 

病気になって気づいたのは、大人になって「無条件で保護される」なんてことはないということでした。気づくの遅いよ。

大人になるということは、「何でも自分で選択できる」という自由を得る代わりに、「どうなるかわからない不安を自分でなんとかする」という力も備えなければいけないことなのではないかと思います。

子どもの時は前者がないから、「無条件で保護される」という特権が与えられていたんだなぁと思います(社会問題になるような、そうじゃない子もいっぱいいると思いますが)。

 

会社とか、外でしんどくなった時に「何で大人には保健室がないんだろう。大人になってからの方が保健室は必要だと思うのに」なんてあほなことを思ったりします。

保健室というのは、私にとって、保護される、逃げ場の象徴みたいな感じなのでしょう。

でもそうじゃなくて、大人になったら、保健室を、つまり逃げ場を、逃げ方を、自分で見つけなくてはいけないんですよね。

大人の保健室は、日曜日の夕刊みたいなものな気がします。

ありそうでない、ちょっとファンタジーみたいな。

 

きっと世の中には、辛い時に、側にいる誰かに「手を握って」と言える人もいて、それで不安をなんとかできている人もいると思います。

今の私には無理だ。

でも、「何でも自分で選択できる」という大人の自由を楽しめるようになるために、私には一生無理だ、と決めつけるのはやめます。

不安をなんとかする方法は、ゆっくり見つけていくことにします。

 

 

ところで、休職してるのにクラブなんて行ってたら、はたから見たら給料ドロボーですよね。。

誘いになんでも乗るのはそろそろやめよう。。

今一緒に遊んでくれる人って、私を病人扱いしない人ばっかだし。。それがありがたいんだけど。。

来週はリワークの施設を2ヶ所くらい見学して、実家に帰ります。