双極性OLのぼちぼちな毎日

なんくるなくなーい!双極性2型を患ったOLの、日々奮闘(?)記

過去記事の懺悔

唐突ですが、両親の影響を受けて、NHKのこの番組が好きになりました。


ドキュメント72時間 - NHK

 

ある場所を72時間定点観測し続けるだけの番組なのですが、人間ドラマが淡々と記録されていて、なかなか感慨深いです。

 

また、テーマ曲もよいです。


川べりの家 - YouTube

 

大人になってゆくほど 涙がよく出てしまうのは

1人で生きて行けるからだと信じて止まない

 

この冒頭の部分を聞いたとき、以前起こした、この記事を思い出しました。

 

大人の保健室 - 双極性OLのぼちぼちな毎日@休職中

 

記事の内容は、興味のある方は読んでいただくとして、自分で読み返してみて、ちょっと反省せねばと思い、PCを開いた次第であります。

 

少しトラウマ体験(性的暴行のようなもの)の話をさせてください。すみません。

ブログでふれないつもりだったのですが、これも含めて私で、分けて考えることが苦手なので、今後もちょくちょく書くかもしれません。

 

まだトラウマの傷がほやほやで生々しいころ、自己嫌悪が強すぎて、誰にも体験を話すことができませんでした。

100%私が悪いと思っていて(今も90%くらいそう思ってるけど)、こんな話したら、みんなに軽蔑され嫌われてしまうと思い込んでいたのです。

 

そんな中、意外にも、一番最初に打ち明けることができたのが、この職場の先輩(男・既婚者)でした。

 医者をはじめ、医療関係者には「男?!」と、びっくりされました。

 

この先輩に話す気になったのは、直近の断りにくい飲み会で顔を合わせる機会があったこと、非常に信頼していたこと、それとなにより、そこそこ女遊びしてきたっぽい人なので、こんなひどいことはもちろんしたことはないだろうけど、話してもそんなに抵抗なく聞いてくれて、軽蔑して付き合いを断たれるなんてことがなさそうだ、と思ったことが理由です。

その頃、女友達や先輩には、こんな体験をした私自体を受け入れてもらえる自信がなかったのです。同性だからむしろ。

 

予想通り、先輩は私の話に軽蔑することなく耳を傾けてくれました。

いつも次の日には何話してたのか忘れてる感じの飲んだくれ仲間で、その日もお酒の勢いで話してしまったふしがあったのですが、事が事なので心配してくれたのか、次の日素面の状態で電話をかけてきてくれました。

しかも、俺は覚えてるけど、あやさん昨日話してくれたこと覚えてる?覚えてないんなら別にいいんだけど、みたいな体でした。いつも飲んだくれてて気づかなかったのですが、思った以上に気配り屋で繊細な人でした。

さすがに男性なので、事の仔細は話せなかったのですが、自己嫌悪と恐怖心で、片っぱしから約束をキャンセルして引きこもろうとしていた私に、「ちょっとずつ話せる人に話して、忘れた方がいいんじゃない。あやさんが想像してるより話しても大丈夫だと思うよ。」と言ってくれました。

そして、嫌われたらどうしようかと思ってました、と私が言ったら、「そっちこそ秘密を打ち明けたからって、絶交とかせんといてな」と言ってくれました。

これらの言葉があったから、女性の先輩と友達に1人ずつ話すことができて、傷にかさぶたみたいなものができて、おそらくPTSDにもならずにすみました。

 

女性のお二人もその時の男性に怒ってくれたり、しんどかったねって言ってくれたりしましたが、決して私を責めることはしませんでした。

仔細も話すことができて、身体面の具体的な相談にも乗ってくれました。

 

そして数日後、この男性の先輩は、わざわざ遠くの神社に行って、祈祷してお守りを買ってきてくれて、「あやさんいろいろ心配だから」と渡してくれました。

感激して胸がいっぱいになって、ありがとうの言葉すらすぐに出てこなくて、次の日反動で寝込みました(典型的な躁うつスペクトラム)。

その後も、これまでは飲み会の日程調整の連絡くらいしかやりとりをしなかったのですが、「元気かー?」となにかと気遣って連絡をくれるようになりました。

 

まじで、恩人だ。

そこで、上の記事について謝りたいのです。本人別に見てないけど。

 

天然女たらしとか言ってごめんなさい。

たらされてうっかり惚れちゃったりした女の人は数多くいるかとは思いますが、先輩に故意はありません(知ってる限り)。

 

相変わらずちゃらいとか言ってごめんなさい。

既婚者のくせに合コンとか婚活バーとか行ってますが、本当は奥様をとても大事にされている、素敵な旦那様です(知ってる限り)。

 

うっかり私と手を繋いじゃったのも、きっと、姪っ子をクラブという戦場で守る感じだったのだと思います。

そもそも先輩がちゃんと終電で帰ってくれれば、あの日クラブに行くこともなかった、という視点もありますが、先輩はクラブが大好きらしいので、仕方がないです。

 

いざ文章に起こしてみると、disってる感じがしなくもないですが、本心から懺悔し、先輩を尊敬し直しております。

職種的に先輩はあと一年で転勤になってしまいますが、こんな風に一生付き合いが続けばいいな、と思うくらい、信頼度がさらに増して、大切な人になっています。

うーん、先輩の人柄をふまえると表現がおかしく思える。男とか女とか抜きの話です。

 

その先輩が、扁桃腺を腫らして、熱を出して寝込んでいるそうです。

遊びまわるくせに、虚弱体質なのです。あれ、またdisってるかな。

早く熱が下がりますように。と、先輩がお守りを買ってきてくれた、同じくらいの真剣さで祈りつつ、眠りにつこうと思います。