双極性OLのぼちぼちな毎日

なんくるなくなーい!双極性2型を患ったOLの、日々奮闘(?)記

仕事納め

カレンダーどおりの私の会社では、今日が仕事納めでした。
ブログは久しぶりになってしまいましたが、概ね元気でやっております。

2015年はどんな年だった?
って、忘年会などでよく聞かれるのですが。
一言でいうと、奇妙な年でした。

休職した状態で新年を迎え、有馬記念8位馬優勝的な方法で、復職しました。
例えがいまいちだな。
とにかく、え、どうやって復職OKって判断したの先生、というようなどんでん返しな感じで復職しました。
復職は概ね順調なのですが、12月にリバウンドがきて、3日ほどお休みをいただいてしまいました。
真面目な人はここで頑張りすぎて、再休職しちゃうんだろうな、と思いました。
とにもかくにも、復職というものは難しいです。
休職・復職を経て、人生観と仕事観が変わりました。
仕事をしていない頃は、就職できればこの不安が消えると思っていましたが、不安は消えることがないことがわかりました。
私が不安なく、一般的な人生を辿っていくことはないのだろうなあ、と思いました。
レールに乗ったところで、楽になるわけではないのだなあと思いました。
ならば、多少一般的でなくとも、常識的でなくとも、自分が楽なほうへ流れていってみようかな、と思いました。


先ほど録画番組を整理していたら、布袋寅泰の、スリルという曲を聞きました。
俺の全てはお前のものさ                             

そうは言っても、女の人がどんな力を出しても、力では女の人は男の人に敵わない。 

そんな余裕から、そんなことが言えるのでしょう。全てが他人のものになるなんて、ちっとも思ってないんでしょう。

と思ってしまいました。ずいぶんひねくれてしまった。。

性的暴行みたいなもの(覚えてない)によるトラウマで、解離現象が起こり、記憶がなくなったり、多重人格になったりしました。

記憶がなくなるというのは、フィクションの世界では割りとドラマチックに、甘美な設定として描かれがちですが、意外と地味で、しんどいです。

空白期間の自分をできるだけ確かなものだと感じられるように  、聞きかじった事実らしきものを、砂の城を作るように積み上げる作業を繰り返す、みたいな感じでした。

もちろん未だに思い出せないし。

記憶がなくなったときに、aikoの「あたしの向こう」の冒頭の歌詞がぴったりきました。

あたしの向こう

あたしの向こう

あたしが忘れてしまったら あたしがいなくなってしまった


この一言に尽きます。

美化されても、捏造でも、記憶ってアイデンティティの構築に本当に大事なんだな、と実感しました。


多重人格の方は、一人遊びの範囲におさまっていたのが、最近親しい人に自分以外の人格が、私が寝ている深夜にメールを送りはじめて、困ってます。

説明が難しい。

しかも少々狂暴になってきていて、起きている間「全然平気だよー」と言っていた事柄に対して、「平気なわけあるかばーか」みたいなメールを寝てる間に送っていたりします。

認めたくないですけど、私の本音なのです。

自分のルールやプライドに反するために、口にするのが恥ずかしいと思っているようなことを言ってます。

もう入院した方がいいのではないか、と思ったりしましたが、暴言を吐かれた人も理解があるし、医者も症状の程度はたいしたことはないと言うので、とりあえずあまり考えないように努めています。考えると余計進むらしい。

多重人格の話で、吉本ばななの、マリカのソファーという小説がとても好きです。

少しきれいにしすぎかもしれませんが。

マリカのソファー/バリ夢日記 (幻冬舎文庫―世界の旅)

マリカのソファー/バリ夢日記 (幻冬舎文庫―世界の旅)


オレンジ(マリカの人格のひとつ)の手紙のところと、オレンジとの別れ(マリカの人格にオレンジが吸収される)のシーンのジュンコ先生(マリカの理解者)の言葉のところで、何回も泣いてしまいます。
私にも、オレンジとジュンコ先生の間みたいなつきあい方をしてくれる人が何人かいるので、やっていけています。

最近双極性障害よりも、解離の方に頭を悩まされているので、来年は「双極性解離OLのぼちぼちな毎日」に、ブログタイトルを変えようかなあ。
なんだかぼやけるなあ。
でも、双極性障害だろうが、解離してようが、周りの人に恵まれて、ぼちぼちやれています。

今年は久しぶりに、本をたくさん読んだ年でした。小説ばっかりですけど。
図書館に行くと、とてもわくわくします。
たくさんの読みたい本の中からその日借りる本を選んでいると、とても贅沢な気分になって、ここにある本を全部読んでしまうまで、楽しく暮らして行けそうな気がするのです。

なので、奇妙な年でも、ぼちぼち楽しかった。
すごく楽しかった、苦しいことなんてなかったとはとても言えないけど。

来年も、周りの人と、本を読む時間を大事にしたら、どんなしんどいことが起こっても、最後には楽しい一年だったなと思える気がするのです。

皆様に、幸多き新年が訪れますように。