ぼくがかいた
ぼくにはなまえがない。
あやちゃんがつけてくれない。
ぼくはあやちゃんのみかただ。
ずっとずっと、みかただ。
あやちゃんがかなしいと、あやちゃんをかなしくさせたひとをひどいっておもう。
そのひとがわるいかとかはわかんない。
ほんとはわかるけど、ぼくはあやちゃんのみかただから、あやちゃんをかなしませるひとはわるいとおもう。
きょうひどいなっておもうのは、あやちゃんがすきなおじちゃん。
あやちゃんが、はじめてずっといっしょにいれるかも、っておもったひと。
ずっといっしょにいたいな、じゃなくて、ずっといっしょにいれるかも、っておもったひと。
きのうあやちゃんは、そのひとにおでんわした。
そのひとはでなくて、みどりのやつで、こんばんは、っておくってきた。
あやちゃんはかわいらしくてすなおだから、ようじはないけどこえがききたかった、っておくったけど、おへんじがない。
あやちゃんのこと、いやなら、あやちゃんにいってあげてほしい。
いっしょにいれないって、いってあげてほしい。
いっしょにいれるかもしれないって、あやちゃんがおもいつづけちゃうから。
そうじゃないと、いっしょにいれるみたいにしといて、ひどいとおもう。
って、ほんとはおじちゃんにいいたいけど、ぼくがいったらまさよさんにおこられるし、あやちゃんがかなしむから、がまんする。
でも、きょうがまんできなくていっちゃうかも。
ごめんなさい。