双極性OLのぼちぼちな毎日

なんくるなくなーい!双極性2型を患ったOLの、日々奮闘(?)記

レリゴー記念日

リワークに通い始めて、患者たるべきもの、病気と向き合い、真摯に治療に努めねばならない、と思い詰めすぎている感があり、そのせいでうつがひどくなっている気がします。

 

なんだかもう疲れてきたので、しばらく、いい加減な患者になることにしました。

 

いい加減な患者は、規則正しい生活を送ることを諦め、リワークが休みの今日は、思う存分昼まで寝ました。

起きると、ハートウォーミングな直属の上司から、ハートウォーミングなあけおめメールが届いていました。

 

年末紅白をちらちら見ていました。

アメリカから中継したレリゴーは、日本語字幕を見ながら感動して聞いていました。あれはあやさんへの応援歌だと。

私もあやさんを応援しています。

 

 

上司が感動している情景が目に浮かびます。私にぴったりの曲だ、と素直に感動している情景が。

そしてあの曲をレリゴーと表現する上司のおちゃめさが素敵です。

 

上司が言いたかったのは、むろん去年大ヒットしたこの曲のことです。


『アナと雪の女王 MovieNEX』レット・イット・ゴー ~ありのままで~/エルサ(松たか子)<日 ...

 

私も紅白は、お風呂に入っていた30分以外はわりと真剣に見ていました。

特別コーナーで、英語版エルサの声の方が出演されて、この曲を歌ってました。


FROZEN - Let It Go Sing-along | Official Disney HD ...

 

去年の「レリゴー旋風」に思うところがありまして、ひねくれている私は、上司のように感動することはありませんでした。

 

私が初めてこの曲を聞いたのは、「アナと雪の女王」がおもしろいらしいよ~というくらいの評判のときに、上映時間の都合で、字幕版を鑑賞したときでした。

 

その時、すごく悲しい歌だなーと思ったのです。

触れたものを全て凍らせてしまう雪の女王様が、自分も他人もこれ以上傷つけないために、氷の城を作って、その中に一人で引きこもるときの歌なのです。

その中だったら、自分以外誰もいないから、どんなに自由に振舞おうが、誰も傷つけることはないし、自分も傷つくことはない。

すがすがしくそう歌う姿に、泣いた覚えがあります。

 

きっと自分のことを重ねたのかもしれません。

私も、この一人暮らしの家にいるときは、いくらでも自由に振舞える。

 

正直、雪の女王様の全てを凍らせてしまう問題がどう解決し、ハッピーエンドになったか覚えてません。

なんかそのあたりがあいまいだった気がして、消化不良だなーと思った覚えがあります。

 

その後、映画は大ヒットし、テレビから「レリゴーレリゴー」としきりに流れてくるのを耳にするようになりました。

で、歌詞の内容が、私が映画を見たときに受けた印象とかなり違っていて、驚いたのです。

で、なんとなく調べてみたら、結構意訳されていることがわかりました。

と、なんとなくわかっただけなんですけどね、英語力が著しく乏しくて。。そんな私にもはっきりわかるくらいの意訳っぷりでした。

英語力が著しく乏しい私には説明ができないので、こちらの方のブログを見てください。

アナと雪の女王 Let it go 日本語訳。 英語の歌詞にできるだけそって訳してみました。 | Pepper's Attic

 

日本語詞はこちらです。

松たか子/歌詞:Let It Go〜ありのままで〜/うたまっぷ歌詞無料検索

 

日本語詞でも映画見ながらだったら、私の感じたことも表現されてるかと思うのですが、この歌詞が抑圧を感じてる日本人(の特に女性)の共感を得て、違う意味で一人歩きしてしまった感じがします。

 

社会的場面で、「ありのままの自分でいよう」という歌ではないと思うんだけどなー。

 

だからなんだ、という話で、それはそれでよいのですが。この歌を歌うとすかっとするという話もよく聞くし。それはよいことだ。

ただ、私は、あの映画を見たときに感じた自分の切ない気持ちが、もうこの曲を聞いてもよみがえってこなくなって、ちょっとさみしくなるのです。

 

そしてひねくれているので、社会的にありのままの自分でいられるわけないし、とか思ってしまって、「レリゴー旋風」に素直に共感できないのです。

 

 

でも、そんなことはもうどうでもよくて。

一年の一番最後に、この曲を聞いて、上司が私のことを思い出し考えてくれた、そのことが、とてもうれしいです。

おそらく、上司が私の応援歌だと言ってるのはこのあたりでしょう。

戸惑い傷つき
誰にも打ち明けずに
悩んでたそれももう
やめよう

ありのままの 姿見せるのよ
ありのままの 自分になるの

 

これでいいの
自分を好きになって
これでいいの
自分を信じて

光浴びながら
歩き出そう
少しも寒くないわ

 

上司にとっては自分のはかり知らぬところで勝手に病気になってしまった部下なのに、きっと病気の性質的に、自分を責めたりもしたと思います。

私が何をしんどく感じているのか、何に悩んでいるのか、さっぱりわからなかったと思います。

それでも上司の職務を超えて、こうやって私のことを気にかけてくれることは、本当にうれしいことです。

 

ひねくれている私ですが、上司がこの歌が私の応援歌だと言ってくれるから、この歌は私にとって特別な歌になりました。

一月九日はレリゴー記念日。

 

 

 

 

サラダ記念日 (河出文庫―BUNGEI Collection)

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