午前2時23分
昔、奥さんのいる人のことが好きなことがありました。
その人は、少しして遠くに引っ越して、時々私のもとへ訪れました。
私もその人のもとへ訪れたりしました。
その人が遠くに引っ越してしばらくして、恋人みたいに過ごすことは、やめにすることになりました。
夕べ、その人が、会いに来たよ、と言いました。
硬く光る指輪が、薬指から消えていました。
その手を見せながら、離婚したんだ、と言いました。
私はわんわん泣きました。
食事をし終わって、じゃあね、とその人は言いました。
行くところがあるの、と、私は問いました。
私の家に来ると、これからそっくりそのままこの人は、私のものになるんだと、疑っていませんでした。
一緒に暮らしている人がいるんだ、だから、今日はお別れに来たんだよ、その人は言いました。
そう、よかったわね、と、私は微笑みました。
という夢をみて、夜中に目が覚めました。
あまりにかなしくて、まだかなしさを引きずり仕事をしています。
別れた恋人(のような人)にふられる夢は、自分に自信のないことの現れだそうです。
こんなかなしい夢みなくても、そんなことはとうの昔にわかってるから。